更年期障害とは
女性は、40代後半〜50代にかけて閉経を迎えます。
閉経を迎える時期になると、体の中で女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が急激に低下するため、体には様々な症状が引き起こされます。
これがいわゆる「更年期障害」です。
もちろん、人によっては全く症状を感じない方もいますし、逆に日常生活に支障をきたすほど重症な方もいます。
更年期障害の症状は、
- めまい
- 頭痛
- ほてり・のぼせ・発汗
- いらいら
- うつ・不安感
- 動悸・息切れ
- 不眠
- 腹痛・腰痛
- 食欲不振
- 疲れやすい
このように言われていますが、特に感じやすいと言われているのが「めまい」です。
では、どうして更年期にめまいは起こるのでしょうか?
めまいが起こる原因と更年期障害のメカニズムを見ていきましょう。
なぜめまいが起こるのか
更年期に比較的起こりやすいめまいですが、なぜめまいがこの時期に頻繁に起こるのかというのは、正直明確にはなっていないのが現状です。
ただし、さきほど冒頭でお話したように、閉経に向けてエストロゲンは急激に低下するため引き起こされる症状なので、女性ホルモンの低下が体の中に様々な変化をもたらしているのは明らかですよね。
めまいは、三半規管に異常をきたしている可能性や、自律神経が失調して引き起こされる可能性が高く、更年期にこのような症状を併発して引き起こされると説明するお医者さんもたくさんいます。
三半規管の異常の場合は「メニエール病」の可能性もあるため耳鼻科。
そして、自律神経によるめまいが濃厚な場合は神経内科や心療内科で診てもらうことができます。
最初の更年期症状
人により閉経を迎える時期の個人差は大きいのですが、閉経が近くなると最初に月経異常が引き起こされます。
今まで28日周期できていた月経が、3ヶ月周期があくなどの変化が起こり、それに伴ってめまいが引き起こされるケースがとても多いようです。
最初は更年期障害の症状だと気がつかずに、病院を転々とするケースも少なくありません。
更年期の症状は周りが見ているより辛いものです。
人と違うから、本や雑誌に書いてあることと違うから・・・と悩む必要はありません。
つわりが人によって違いがあるように、更年期の症状やその度合も人によって様々です。
最近では、プチ更年期、若年期更年期という言葉もききます。
最近めまいが酷いという方は、更年期を疑ってみるのもいいかもしれません。
更年期のメカニズム(月経変化〜めまいまで)
めまいが起きた場合の治療方法
自分でめまいが起きていると自覚している場合は、病院で検査を受けた後に投薬治療・ホルモン補充療法などの治療が始まります。
投薬に関しては、自律神経を安定させる抗不安薬の投与や、漢方薬が主流で、ホルモン補充療法に関しては、主治医の判断で注射などを行う可能性もあります。
病院を受診する際は、なるべく更年期障害の治療に詳しい医師を探すことが大切です。
1.脳の病気が原因のめまい
ふわふわするめまいです。
脳梗塞や脳腫瘍、そして脳血栓などの可能性が考えられます。
(一時的な脳血栓を一過性脳虚血発作といい、特に高齢者に多く見られます。)
めまい以外に以下の様な症状がある場合は、早急に病院へ行ってください。
もしくは救急車を呼びましょう。
- 立てない、歩けない
- 手足がしびれる。麻痺がある。
- 顔がしびれる。麻痺がある。
- モノがぼやけて見える。二重に見える。
- ろれつが回らず上手くしゃべれない。
2.耳の病気が原因のめまい
ぐるぐると回転するような感じです。
三半規管や耳石器などの内耳に要因があります。前庭神経炎やメニエール病を疑います。
- 耳鳴り
- 聞こえづらい
3.良性発作性頭位めまい症
頭が、ある特定の状態になった時に起こるめまいです。
短い時間、回転性のめまいがあります。
吐き気や嘔吐がある場合がある
眼球の動きがおかしくなる
4.起立性低血圧や鉄欠乏性貧血によるめまい
立ち上がった時に起こるめまいです。
5.自律神経の乱れによるめまい
高齢者によく見られるめまいです。